【CSLContest5】皆さん、お疲れ様でした。第5回フォトコンテスト用マップ制作を総括。

CSL

えっ、みんなの作品、エモすぎ…。

2021年10月3日、第5回CSLフォトコンテスト最終審査配信が開催されました。

まずは一言言わせてほしい。

みんなの作品、エモすぎん???

総評としては、他の作品が凄すぎて、全然敵いませんでした。

コンテストを知らない民はリンクを踏んで早くエントリー作品達を見るんだ。

尊すぎて、飛ぶぞ。

おぼろげながら浮かんできたんです、フィヨルドの風景が。

今から5か月ほど前、5月15日に、第4回CSLフォトコンテストが開催され、大会の最後に、今回のテーマ「自然」が告知されました。

即座にイメージが膨らみ始め、確かコンテスト終わり、寝る時までは、世界樹のような大木からなる「自然の荘厳さ」を意識していました。

ただ、そこまで頭に浮かんでいたイメージをぶち壊すように、おぼろげに浮かんできたんです。夢で。

実は今回のフォトコンテストに投稿した作品は、ある日の夢の内容の具現化だったんですね。

お兄ちゃん、元気?私は元気でやってるよ。日本は今年も暑いらしいね。コッチも暑いけど、日本を思えば大したことないね。夜は冷えるし。いいところだよ。お兄ちゃんも来る?(笑)ニルソンさんに『ホームステイも折り返しだし日本の家族に連絡したら?』って言われちゃって。柄にもなく手紙を書いてみたよ。これからも頑張って、楽しんでくるね! P.S. 写真でノルウェーの涼をかんじてみてくださいませ。-「北欧からの便り」説明文引用…

説明文書いてる時、正直恥ずかしかったですね(笑)

あなたの心に、架空なり、実際なり、「ノルウェーにホームステイしている妹」は現れましたか?😊

前回の反省を生かして①

「テーマにフォーカスする」重要性

【CSLContest5】の前回の投稿でも言及しましたが、前回コンテストまでの私の制作した作品達は、一言で言うならば「技術を見せびらかして自己顕示欲を満たすための作品」だったように思います。

そのような制作活動が健全な訳もなく、どんどんとスランプに陥ってしまったように思います。

そのためには、テーマへのフォーカスをして、「作りたいもの」の明確なビジョンを持ち、作品のゴールを見失わないことが最も大切だと考えました。

「私の考える『自然』とは?」ということにフォーカスすることの重要性を強く感じていたところでした。

そういう意味で、このおぼろげに浮かんできたフィヨルドの風景は、明確に作ってみたかったですし、ビジョンも都合よく夢という形で見えています。

そして「観光としての自然」「自然の雄大さ」というフォーカスしたテーマがあるではありませんか。

夢を具現化するしかあるまい、そう確信しました。

Nice boat. Nice to vote.

正直、全然わかりませんでした。

初めて気づいたのは、第1回から同フォトコンテストを連覇されたことのある、この方のtweet。

Nice boat.ってなんだっけ…?(少し時間を置いて)あぁ、あれか!!…って僕の作品じゃね!?

…というのがリアルな反応でした。

フィヨルドに大型客船を浮かべてるのは私の作品しかありませんからね(笑)

元ネタだけ知っていますが、アニメは見たことありませんw

ツイートで指摘されるまで、完全にアウト of 眼中でありました。

想像だにしていませんでしたが、最終審査ライブでいじっていただいて嬉しかったです。Nice to vote.

前回の反省を生かして②

妥当な諦め

これは、世界樹から、夢という壮大な思い付きに乗り換えた理由でもあるのですが「世界樹」の私の中のイメージのディテールが明らかに足りないと思ったのです。

「生い茂る木々の中で、魚眼レンズで捉えられた、ひと際大きな木」

この時の私の中での世界樹は縄文杉に近いイメージで、これ以上の解像度をもって作品を想起できませんでした。

ここで、このまま作らないほうがいい、という決断ができるようになったのは自分の中で大きな進歩でした。

情報量を増やす表現と空間の演出

情報量を増やすことは、安直に考えると、使うアセットを増やすということです。

しかし当然ですが、シティーズは街づくりシミュレーションゲームですから、通常は都市を開発することが目的になりますね。

すると、相対的にPC版の魅力であるアセットは自然物よりも人工物の方が圧倒的に多いわけです。

限られた自然物のアセットだけで情報量を増やすことは自分にとって難しいものでした。

なので私は、人工物のアセットに頼って、作品に人工物を混ぜても、受け手側に意図的に共有できる「自然」のイメージを想起させることができれば、テーマは「自然」のはずだと考えました。

そういう意味でも、おぼろげに浮かんできた夢というのは非常に都合がよいものでした。

「人工物があろうとも、自然と『自然』を想起させる空間の演出」

言葉では簡単そうに聞こえますが、実際は前途多難でした。

どこに何を置いたら情報量を増やせるのか。

どれぐらいの塩梅で人工物を配置すればフィヨルドという空間が「自然」として成り立つのか。

調整をするのが、とても難しかったですし、時間も相当にかかりました。

無理のないレイヤーを設計する

前回コンテストにエントリーした作品は、当時の私が手に入れたレイヤー技術の応用で制作されていました。

しかし、応用されたレイヤーに縛られた結果、表現の幅が狭まってしまい、本末転倒でした。

作品そのものも、表現の浅い作品になってしまったように感じます。

レイヤーの設計は、特にフォトコンテストで有用な技術の一つです。

実際の制作に着手する前段階で、撮影するスクショのアングルを既に確定させておく訳ですね。

こうすることで、アングルに入る部分だけ制作をすればよいので、制作時間の削減に繋がります。

また、1アングル以外から見ることはないので、最悪別アングルからの整合性が破綻していてもOKです。

 

実は、今回コンテストに投稿した作品も、別アングルから見ると破綻しています。どこかわかりますか?

 

実は全部…といったらそれまでですが(笑)

見た目上一番破綻しているのは、一番手前のレイヤー。草花の部分です。

実はそもそも地面から浮いています。

ぽちさんに「手前の草花があざとい」と言われたのはうれしかったですね。

あざとくて結構!!思惑通り!!(笑)

お褒めのお言葉いただきました(`・ω・´)ゞ

ゆとりのある時間設計

第2回コンテストでは、エントリー終了時間ギリギリに投稿してフォーマットを失敗したり、前回コンテストは、未完のまま投稿したりと、無茶苦茶なタイムスケジュールでした。

そこで今回は「エントリー開始日に作品を投稿する」ことを目標にしました。

実際にはエントリー開始日から3日ほどずれ込んで完成してしまいましたが、エントリー期間は一週間あったので余裕で投稿することができました。

その後4日間はプライベートが忙しかったので制作に回せる時間はありませんでした。

一週間も余裕を持たせて良かったね。

皆さんも是非、ゆとりのある時間設計を。

意識して明るい写真に

前回コンテストの作品は、Map Theme・LUT・ライティングをいつもの街開発と同じもので投稿しました。

しかし、他の入賞作品と見比べてみると、自分の作品は明らかに全体が暗いことに気が付きました。

これは仮説ですが、作品が暗いと、Twitter投票で不利に働く可能性があると考えました。

そこで、今回はその対抗策として初めて、これら設定も切り替えることにしました。

特に作品の全体的な印象を司るLUTと、光をつかさどるライティングに注視して変更しました。

これはProject:Takahamaなどで普段からよく使っているLUT「Satelite」です。

色合いが好きなんですがね、確かに暗いんですよね。

そしてこれが投稿した作品。作品そのものも若干違いますが、全体として見た目が明らかに明るいですよね。

比較してみると、手前の草が浮き立って見えます。映えが狙えますね。

LUTは「Relight3Cool」です。海の青が鮮やかでいいですね。

涼しい感じも伝わってたらいいなと思いながら作りました。

あと、(いつもの諸設定なので)Twitterのフォロワーさんから

「ケミカルさんの作品これでしょ?」と予想されるのですが、

今回は当てられることが無かったようです。

これも嬉しかったですね。

スランプを脱したような。

今回の制作、本当に楽しかったです。

無理なレイヤーはなく、作品のゴールが明示されている。

期限に急かされることもなければ、無理なく情報量を増やせる。

冷静に、客観的に作品を吟味できるので、蛇足を切り落とすような大胆な軌道修正もできる。

初期に設けた期限目標を過ぎてしまっても、その状況を楽しめる余裕がありました。

フォトコンテストを長期計画として制作時間を設計したことは、作品の評価にも影響してきました。

今回の作品には、作品名・作品説明文ともに「フィヨルド」という言葉を一切使いませんでした。

にも拘らず、神乃木さんに「フィヨルド」とちゃんと伝わってたのは嬉しかったな。

結果として、私の作品は最終審査で落ちてしまいましたが、目標である一次審査を無事通過できました。

めちゃくちゃ満足です。

数多の作品がある中で、限られた3票のうち一つを私の作品に使ってくれた人がいました。

この事実を観測できただけで、私は嬉しくてたまりませんでした。

視聴者さんが私の作品に投票してくれた。
ただそれだけなのに、何てこんなにも多幸感に溢れているんだろう。

終わりに

確かに私の作品のレベルは前回より高いものになり、だからこそ一次審査を通過できたのでしょう。

ただ、他の方々の作品のレベルが高すぎて、まだ私が追いつけてないなと感じました。

グフフ→意気消沈はコンテストの続く限り、これからもきっと続くことでしょう。

でも今回のコンテストに参加して、俄然やる気が出てきました。

もう次回のテーマのイメージがふつふつと沸いてきています。

私の次回作にご期待くださいませ。

2021年10月3日 初稿 Chemical

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