【CSL事件簿ファイル】聖水事件

CSL

CSL界隈で生じたちょっとした事件から教訓を得ようという旨の記事。

どうしてこの人が消えたのか?どうしてこの人は消されたのか?

それにはきっと理由があるに違いない。それから学べることを掴みましょうね~のコーナー。

…まぁ、今回の事案は全然ちょっとした、どころじゃないのですが。

本記事にて本旨としてお話してゆくMODに関しては既に削除済みであり、さらに後述するMODに関しても年齢制限がかけられ、通常の検索では既に引っかからないようになっています。

(削除前に執筆)という部分は当MODがワークショップ上から削除される前の情報に基づく内容で、(削除後に執筆)の部分からが削除後の内容となっていくこと、予めご理解の程よろしくお願いいたします。

はじめに(削除前に執筆)

Steam Community :: Error

MOD「Network Extensions 3(NExt3)」とは、NExt2(後述)の後継MODにあたり、見かけは、Next2が抱えていたボラードが出ない問題、一部の歩道が使えない問題、橋脚が表示されない問題などを修正した、単なる改良MODであるかのように振る舞っています。

現在情報が錯綜しており、どれが事実か不明瞭な為、一度ここに確定した情報を時系列に沿って提示し、その後改めて、この件に関する考察をしていきます。

2月11日の騒動に至る背景(削除前に執筆)

NExt2とは

Steam Workshop::Network Extensions 2

MOD「Network Extensions 2(NExt2)」とは、MOD「Network Extensions Project(NExt)」の後継MODです。sniggledigit氏などのチームで開発されたNExt2は、複数の道路アセットを生成し、一種のアセットパックとして今も重宝されるMODです
さながら街づくり初心者ブースターパックのように、必要な道路が一通り揃っている意味で、アセットパックとしてサブスクライブできる簡易性、MOD開発当時、1マス道路のセルが正しく表示されている有用性、またその有用性からくる、さまざまなアセットの前提MODとなっていて、それらがサブスクライブされる要因となっていますね。

シティーズスカイラインがSteamでリリースされたのが2015年3月で、オリジナルのNExtがリリースされたのが2015年の7月だったことを考えると、非常に由緒あるMODで、サブスクライバーも多いといえることも要因の一つかもしれません。

オリジナルのNExtが2015年11月の更新をもってサポートを終了し、後継にあたるNExt2は、NExtの開発チームによって引き続いて開発されることになります。2016年12月のリリースから2020年4月まで更新され、直近のサンセットハーバーDLCまで更新されていました。今回のエアポートDLCに関しては、(おそらく、新規の道路が登場しなかったため)特にエラーなどの報告も上がらず、現在に至るまで、エアポートDLCリリース以後の更新は行われていません。

NExt2を取り巻く環境の変化

NExt2は、リリースされた当時こそ画期的であったものの、後に様々な脆弱性が指摘されているMODです。(筆者自身で確認を取った訳ではないのでそこらへんは省略)

先述の通り、NExt2は単なるアセットパック…という訳ではありません。まぁMODですからね。

内部的にはロードを行うたびにアセットを生成していると伝聞しました。

ロードのたびに各種アセットを生成しているとすれば、そのために単なるカスタムアセットよりも重たく、ロード時間がかさむのも納得できます。そこで筆者はセーブデータからのNExt2の除去作業を実施しまして。見事にロード時間が3分近く短くなった覚えがあります。※MOD構築環境には個人差があります。

筆者の場合、セーブデータ上で使っていたNExt2の道路アセット自体が少なかったため、道路をブルドーザーツール・Move Itのブルドーザーツールで消すことで対処しました。実際作業量が少なかったので、移行作業はほとんど苦に感じませんでした。

しかし、例えばマップ全体の道路がNExt2によって構成されているとしたら、これは削除によって実現できるとは到底思えません。それに道路のデザインがNExt2のものがいいんだ、という方も当然いらっしゃると思います。

しかし、Delta5-1氏の「Vanilla+」アセットや、cylis氏の「NExt2 Inspired」アセットがNExt2を意識したアセットになっていて、これらをサブスクライブすることで、NExt2を介さない形で疑似的にこのMODの内容を実現できるようになります。

とはいえ筆者のようにブルドーザーツールで削除することはもちろん、バニラのアップデートツールを使うには作業量が膨大で、移行作業は大変シビアなものになるでしょう。

そこで、後述するRONというMODが便利です。是非活用しましょう。


MODの中身、つまりプログラムコードについては筆者の知見が浅いので深く語れませんが、前回アップデートが2020年4月であったことから、NExt2がユーザーに今後更新されないのではないかという印象を与えていたのかもしれません。

これらの事由からも分かるように、NExt2はそもそもとして、そこまで健全なMODではありません。

また、後述する理由をもとに、さらなる問題を発生させていることも指摘しておきます。

「ネットワークアセットパックとしてのMOD」故の問題

元来、シティーズにおいて、カスタムアセットがロードされなかった際には、セーブデータから街にそのカスタムアセットが消えてしまい、多大なる影響を与えることは言うまでもないことでしょう。

しかしネットワークとなれば話はさらに深刻なものとなります。ネットワークのカスタムアセットが仮にロードされなかった時、アセットがセーブしたマップから消えるだけでなく、最悪の場合、セーブデータが破損する可能性があります。

この時大事なことなので確認しておきますが「ネットワークアセットがロードされなかった時」というのは、読み込みをする場所にそれと同じアセットがないということです。単純にネットワークアセットが壊れたとき、マップ上に配置した状態でセーブしてサブスクライブを解除したとき、そしてマップ上に配置した状態でセーブしてワークショップ上からアセットが消えたときも、全てこれに含まれます。

当時は有用性が高かったNExt2の道路ですが、上記のように問題が指摘され、これらを使用しないカスタムネットワークアセットを内包する建物、公園などが求められていくようになります。では既存のカスタムアセットに内包しているNExt2の道路と新しい道路を置き換えてあげて…。
ん???

もうお分かりであろう。作者がネットワークアセットが置き換えられないのである!!

既存のアセットを更新してネットワークアセットを置き換えて更新した場合、既にそのアセットをマップ上に配置しているユーザーのネットワークアセットを消滅させ、彼らのセーブデータを破壊する可能性が否めないのである!

…というのは言い過ぎかもしれませんが、たとえアセット作者がNExt2から別のネットワークアセットに乗り換えようにも、既にサブスクライブされているアセットである以上は乗り換えできない、そんな理由がちゃんとあるということなんですね~。

勿論これはNExt/NExt2陣営側にも同じことが言えて、もし自分たちのMODに問題が発見できたとしても、そのために更新がしづらい・削除もできないってのもあるんですね~。

そんなわけでNExt2は確かに問題を抱えながらも、先に示した利便性・簡易性に加えてMODやそれを前提とするカスタムアセットを更新しようにもできない理由を抱えながら、昨年の12月末ごろを迎えるのでした。

彼の取ってきた主張について

ここまでつらつらと書き連ねたNExt2への以上の見解は、シティーズスカイラインプレイヤー間にある普遍的な解釈だろうと筆者は考えていましたが、これについてNExt3の作者であるHoly Water氏は昨年12月末頃からNExt2のコメント欄に現れて、次のように主張・反論しました。

  1. NExt2は最新のもので、NExt2のパフォーマンスは素晴らしい。よってこのMODからの脱却を推奨するよう長文を書くユーザーは荒らしである
  2. マストランジットDLCによって、コロッサルオーダー(CSL運営)がNExt2を破壊されることを望んでいた。
  3. NExt2はマストランジットDLCの代替MODとして価値あるMODなので、NExt2からの脱却を推奨するものはDLCの利益で潤っている。
  4. (後述にてバチバチに言い争うことになる)Finwickle氏のMODはマルウェアだ。
  5. NExt2脱却推進派はFUDを流布している
NExt2コメント欄にあるHoly Water氏の書き込み。2月12日時点で現存する。1と3の発言の引用元。
NExt2コメント欄にあるHoly Water氏の書き込み。2月12日時点で現存する。2の発言の引用元。

バチバチの徹底抗戦

ここでは深く記述しないものの、2021年2月頃のHarmony2アプデ問題の頃の確執から、一般ユーザーとの間に大きな溝が既にあり、これをもとに彼のMODに対して抵抗感を隠せないユーザーも多かったのではないでしょうか。NExt2コメント欄ステージでたくさんのレスバトルが開催されていました。

NExt2コメント欄にあるHoly Water氏の書き込み。2月12日時点で現存する。4の発言の引用元。

中でも激しいレスバトルを繰り広げたのがFinwickle氏です。

会話の流れから、Holy Water氏の指す「Finwickle’s MALWARE」とはFinwickle氏が開発したMOD「Compatibility Report」であることは明らかです。Finwickle氏が自身のワークショップ上に公開しているMODはCompatibility Reportの1点だけで、これはMOD同士の非互換性を報告するMODだからです。おそらくNExt3との非互換性を報告していたのだと推測されます。

Steam Workshop::[DEPRECATED] NO NEW CATALOG! GET SKYVE!

しかし、Holy Water氏はFinwickle氏の発言を許さず、しばらくレスバトルが開催されていましたが、Finwickle氏も話が通じる相手ではないと悟ったのか、コメント欄にて長文でNExt3のサブスクライブを解除しても、解除する前と同じように道路をつかうことができるようMODの移行方法などを語り、Holy Water氏を相手にしないよう淡々と発信を続けました。

そして1月25日、ついにNExt3がリリースされます。

「Harmony2(Dependency)は将来的に壊れるかもしれない」「他の(者の)インチキ主張…。」「ビデオキャンペーン」…。

一応言っておきますが、ここはNExt2のコメント欄であって、彼はNExt2の開発者ではありません。

Holy Water氏はNExt2の開発者がコメント欄にずっといないことをいいことに、コメント欄を占有し、自身の公開したNExt3,Harmony2(redesigned),彼自身のGithubへの招待リンクを掲示し続けました。

そして、NExt2の開発チームの一人であるBadPeanut氏がコメント欄に現れてもなお、彼にゴマをすり、彼からお墨付きを得たかのように、コメント欄に現れ続けました。

NExt2コメント欄にあるHoly Water氏の書き込み。2月12日時点で現存する。5の発言の引用元。

最後に彼の発言に何度か登場するFUDという単語について。Wikipediaによると「大衆が信じていることに反するような情報を広めることで、大衆の認識に影響を与えようとする戦略的試みのこと。」とのことで、誤謬戦術・プロパガンダのことのようですね。

何度でも言いますが、これはNExt2のコメント欄であって、彼はNExt2の開発者ではありません。

NExt3のオリジナルMODとはいえ、オリジナルMODから自分のMODへの移行を宣伝する行為を繰り返し、MODへの指摘をプロパガンダと断じて否定しようとする言動、確定情報でないことをあたかもそうであるかのように流布する言動、自分のMODを不都合に扱った他人のMODをマルウェアだと断じる姿勢など、とても褒められたものではないことは誰の目にも明らかではないでしょうか。


このような行動を起こしていたHoly Water氏ですが、NExt3リリース後に、さらに不穏な、真偽不明な彼の動きがModderを通じて拡散されることになります。

これに対して2月11日、あるModderが行動を起こします。

2月11日の騒動について(削除前に執筆)

aubergine18氏の行動・主張について

更新: 2月11日 @ 4時40分
TM:PE 11.6.4-hotfix-8

– fixed: Allow vehicles to use vehicle-restricted lane when spawning/delivering cargo
– mod: Marked all mods created by Chaos/Holy Water (same person) as incompatible

https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/changelog/1637663252

2月11日、日本時間早朝4時、TM:PEがNExt3/Harmony2(redesigned)などとの非互換性を実装し、MODがサブスクライブされている際にはTM:PE独自のエラーメッセージが出るようになりました。

この騒動のことを知ったきっかけがこのエラーメッセージだった人も多いのではないでしょうか。

それに続く形で、日本時間早朝5時、TM:PEの開発メンバーの一人であるaubergine18氏が、Holy Water、そして(aubergine18氏がHoly Waterと同一人物が管理するアカウントだと主張する)Chaosに対して、おおむねこのような発信を行いました。

Steam Community :: TM:PE 11.8.0.0 STABLE (Traffic Manager: President Edition) :: Discussions
  • プログラムコードに些細なマルウェアがある
  • プログラムにトリップワイヤー(時限爆弾)が仕掛けられている
  • 特定MODと併用すると意図的にランダムに処理速度が下がるよう仕向けられている
  • MODの問題の原因となるMODの擦り付けが起きている
  • Doxing(リスト化されたアクセス制限)を行っている
  • Doxingメンバーを直接狙うマルウェアが仕掛けられている
  • Harmony2(redesigned)のReportツールにほぼ間違ったMODがレポートされる

これらの理由から、Holy Water氏/Chaos氏のMODとの非互換性を宣言した形になります。

今回の非互換性に関するエラーメッセージが表示されるようにアップデートした背景をaubergine18氏は次のように語りました。

「一般ユーザーはゲームで生じる具体的な症例に目を向けているのであって、プログラムの内部で何が起きているかには目を光らせることができない。なぜならサブスクライバー全員がプログラムがわかるわけではないからだ。(意訳)」

このようにプログラム内部で何が起きているかはユーザーに広く浸透していかないことを嘆いていました。それゆえに、エラーメッセージを流すことで、ユーザーに警告を周知する目的があったようです。

報復の応酬

そのわずか2時間足らず、日本時間朝6時、Holy Water氏はその報復措置として「Traffic Manager (Curated TM:PE version 11.6.4.7-HWC)」なるMODをリリースします。

Holy氏はこれを”Fork”(TM:PEを起源とする、分流のMOD)としています。

TM:PEの説明欄に列挙される(リンクが削除されました)。

その後、オリジナルのユーザー・Holy Waterと意見を共にするユーザーのそれぞれが、互いにTM:PE(オリジナル),Traffic Manager(Holy Water氏),Harmony2(オリジナル,Dependency)を、有害なコンテンツであると報告し、報告によってMOD説明文のリンクが削除される、説明文の下のコメント欄が隠されるなどしました。

筆者の意見(削除前に執筆)

事実を淡々と語ろうと思ったのに筆者の主観がにじみ出ていたような気もしますが、とりあえず現状をざっとまとめてみました。

ここからは筆者の主観・憶測・他人による報告に基づく情報となるため、信ぴょう性は比較的薄いものになっていきます。ご容赦くださいませ。

ライセンス違反してる説

MITライセンスの規約違反をしているのではないか、という指摘です。

筆者はあまりプログラムコードのことは分からないので説明できませんが、疑惑が示されているので(英語だけど頑張って)このスレッド読んでみるといいと思います。

LeonardMT氏は、NExt3のコメント欄にて、Holy Water氏から、FUDだの荒らしだの言われていましたから、一読の価値があると思います。

A warning about NeXT3 :: Cities: Skylines General Discussions
First off I don't want instigate anything but seeing how this is starting to boil over I feel that I need to make this m...

NExt3 ほぼマルウェア説

  • プログラムコードに些細なマルウェアがある
  • プログラムにトリップワイヤー(時限爆弾)が仕掛けられている
  • 特定MODと併用すると意図的にランダムに処理速度が下がるよう仕向けられている
  • MODの問題の原因となるMODの擦り付けが起きている
  • Doxing(リスト化されたアクセス制限)を行っている
  • Doxingメンバーを直接狙うマルウェアが仕掛けられている
  • Harmony2(redesigned)のReportツールにほぼ間違ったMODがレポートされる

これは前述したaubergine18氏の主張ですが、これらについては多くのModderが賛同、肯定しています。筆者の信用にたる(彼らのMODが公開されたら速攻サブスクライブするような)錚々たるModderでしたので、限りなくこれは本当のことです。

コロッサルオーダー関係者やModderなど特定のユーザーを指定してBAN(Doxing)、またそれら特定のユーザーへのハッキング行為が実際に行われていたとすれば、無害なソフトウェアに見せかけたマルウェア、つまりトロイの木馬ということになります。

さらにはgithubで配布されたMODについて、「Steam上のMODの更新がSteam上ではない場所で行われており、どんな更新が行われているのか把握するすべがない」などの疑惑も浮上しています。

彼が考える、深すぎる盲信

LeonardMT氏の先ほどのスレッドから、重要な部分を切り抜いておきます。

After boformer’s (in my opinion reasonable) request to put the original copyright back in the codebase Chaos/Holy Water eventually caved and did so but not before crating this grand conspiracy theory that CO is after them and made boformer break NeXT2 because it provided roads similar to the mass transit ones for free.

Boformerが元の著作権をコードベースに戻すよう(私の考えでは)要求した後、Chaos/Holy Waterは結局折れてそうしましたが、COが彼らを狙っていて、大量輸送システムに似た道路を無料で提供しているためにBoformerにNeXT2を壊させたという大陰謀説を立てるまではいかなかったのです。(DeepL翻訳)

And that his version of Harmony will keep NeXT2 working and he only had it under GPL to stop CO from stealing the code (ironic isn’t it because he stole boformer’s code) This combined with his cult like steam usergroup Harmony For Games where he has almost complete freedom to say whatever fake news about Harmony and only links his own version of Harmony and not even mention boformer’s version.

そして、彼のバージョンのHarmonyはNeXT2の動作を維持し、COがコードを盗むのを阻止するためにGPLの下で持っていただけだというのです(皮肉ですね、彼はboformerのコードを盗んだのですから)これは、彼がHarmonyについてどんな偽ニュースを言ってもほぼ完全に自由で、彼自身のバージョンのHarmonyだけをリンクしboformerのバージョンには触れない、スチームのユーザーグループHarmony For Gamesのようなカルトと結びついたものです。(DeepL翻訳)

https://steamcommunity.com/app/255710/discussions/0/3194742665188778327/

意訳すると、「Holy Water氏は、『Boformer氏のHarmony 2(Dependency)は、コロッサルオーダーがマストランジットDLCの利益のためにBoformerに依頼して、NExt2と非互換性が意図的に起こるよう仕向けられて開発された』という陰謀を根拠に、NExt2と互換性を取るHarmony2(redesigned)の自分のプログラムがコロッサルオーダーに奪われることを恐れ、Holy Water氏のライセンスをプログラムコードに書いた。皮肉ですね。Harmony2(redesigned)はHarmony2(Dependency)を盗んで作られているというのに。彼の意見はカルトじみています。」といったところでしょうか。 

ここで彼の主張を思い出してみてください。

  1. NExt2は最新のもので、NExt2のパフォーマンスは素晴らしい。よってこのMODからの脱却を推奨するよう長文を書くユーザーは荒らしである
  2. マストランジットDLCによって、コロッサルオーダー(CSL運営)がNExt2を破壊されることを望んでいた。
  3. NExt2はマストランジットDLCの代替MODとして価値あるMODなので、NExt2からの脱却を推奨するものはDLCの利益で潤っている。
  4. (後述にてバチバチに言い争うことになる)Finwickle氏のMODはマルウェアだ。
  5. NExt2脱却推進派はFUDを流布している

先述した彼の主張と一致するところもありますね。

「CO(コロッサルオーダー)のハーモニー」…?
「これはCO(コロッサルオーダー)の陰謀である」…???
「CO(コロッサルオーダー)がNExt3を壊すのは当然ですが…」…?????

スクリーンショットの通り、彼は異常にコロッサルオーダーを敵視しています。しかし彼がゲームの運営会社とゲームの運営会社の準備したプラットフォーム上で戦おうというのはなんとも、コロッサルオーダーの営業を害しているようにしか見えないんですよね。難癖でしょう、これは。

NExt2 に対するさまざまな指摘

そもそもNExt2は、Zoning AdjusterやCSURなどゾーニング系のMODとの非互換性の問題や、ロード処理時にアセットを生成しているので重い、バニラと同じテクスチャの書き方をしているので重い、インダストリーDLCとの軽微な非互換性(ロード処理が長くなるなど)の問題など、様々な問題を抱えているMODで、2015年当時として先進的な取り組みだったに違いないMODですが、少なくとも技術的には、先の時代のMODであり、時代遅れ感が否めません。ここ1年半はNExt2の更新が行われておらず、このMODから離れていこうと考える人が出てきてもおかしくない周辺環境が揃いつつある状態だったのかとは思います。

そのような状態で、Holy Water氏はNExt2を礼賛し、それ以外の意見を封殺し、自分の意見と合わない人がFUDを流布していると主張したのです。

彼自身のMOD・コミュニティへの勧誘行為

NE3 will be a drop-in replacement, you’ll need to unsub NE2 and sub NE3 in its place, easy peasy.

NE3はドロップインで置き換えられるので、NE2のサブを解除し、代わりにNE3をサブにする必要があります。(DeepL翻訳)

Steamワークショップ上「Next2」配布ページのコメント欄より引用

彼はこの他にも何度もNExt2のコメント欄でNExt3やHarmony2(redesigned)、彼自身のgithubへのリンクを張り付け、自身を宣伝し続けました。

ここで引用したコメントは、あたかもNExt2のユーザーはNExt3に乗り換えたほうがより良いかのように訴えかけているように感じとれますね。

激しい言論の統制

重ねてになりますが、先ほどから引用しているコメント欄とは、NExt2のコメント欄であって、彼はNExt2の開発者ではありません。そのため、例え自分に不都合な発言があったとしても、コメントを消すようなことはできません。しかし、先にも示したような「FUD」「MALWARE」などと言った激しい言葉によってコメント欄を支配していたのは間違いありません。

そのうえで、もし彼のMODのコメント欄に、彼自身にとって不都合なコメントが届いたとしても、彼はそれを消すことができます。

NExt2のコメント欄に貼られたリンクの先は、彼自身にとって不都合の無い「理想郷」が出来上がっていたのかもしれません。そんな理想郷、筆者は全く興味がありませんがね。

そもそも本家NExt2、バグってない説

「はじめに」で説明した通り、NExt3は、NExt2の後継MODにあたり、見かけはNExt2が抱えていたボラードが出ない問題、一部の歩道が使えない問題、橋脚が表示されない問題などを修正した、単なる改良MODであるかのように振る舞っています。

しかし、そもそもNExt2が壊れていない説が上がっています。
NExt2でもそれらの問題が無いことが画像付きで報告されてしまっています。


これらの説は先述した通りですが、既に筆者はNExt2のサブスクライブを解除し、NExt3にも一切触れておりませんので筆者からの確認は取れません。しかしこれだけの数の報告・注意・警告が寄せられているのであれば、ほぼ答えは決まったようなものです。

もし疑惑の数々が事実なら、NExt2が更新されないことと、それの開発メンバーがコメント欄に現れないことをいいことに、NExt2のコメント欄で改良されたことを騙ったMODへの勧誘活動を実施し、実際には有名なMODを検知してパフォーマンスを抑えるための機能を実装し、これを逆手に取り彼のMODの安全性が高いのだと流布することでユーザーに対して彼自身のMODをサブスクライブさせた挙句、実はそのMODがトロイの木馬だったとかいう…ね?()

他人をFUDと批判しながらHoly氏自身がばっちりFUD(プロパガンダ)決め込んできてる訳ですね。

控えめに言って、ダブルスタンダードやで???

騒動の顛末(削除後に執筆)

2月11日、日本時間夜9時ごろ、NExt3はワークショップから削除されました。

日本時間夜10時、「RON, the network replacer 0.9.1」がリリースされ、RONと代替先の道路アセット群をサブスクライブすることで、Loading Screen Modがロード時に、RONを使ってNExt/NExt2の道路を自動的に置き換えてくれるパッチが実装されました。これにより、NExt3を使ったセーブデータも置き換えが可能になるはずです。

cylis氏の道路アセットが使えたはずなので、NExt2/3をサブスクライブしてマップ上でたっぷり使っている民は、これを機に乗り換えるようにしましょう。

日をまたいで2月12日、日本時間深夜3時にはLOTMからガイダンスが届き、筆者もこのようなツイートをしました。

ちなみにLOTMというのは、シティーズ公式配信に大抵いるお姉さんのことで、コミュニティ統括部長的な、コロッサルオーダー広報の方です(無論Holy Water氏のDoxingを受けたようです)。

2月11日中(現地時間)には一連の騒動のネット記事が公開されるなど、大きな反響がありました。

'Cities: Skylines' modder banned after discovery of major malware risk
Hidden malware was being used to implement malicious code.

後にNExt2のコメント欄に現れたsniggledigit氏は、今後NExt2を更新を行うことを宣言しました。

NExt3の開発にはNExt2の開発メンバーに了承を取り付けてたのかと思っていましたが、もはやそういうわけでもなかったようです。

さらに日本語の記事としてオートマトンにも公開されてしまいました。

Steam版『Cities: Skylines』人気Mod制作者が、”嫌がらせスクリプト”を仕込んだとして告発される。街の道路速度低下など - AUTOMATON
『Cities: Skylines』Steam版向けMod制作者が、同作コミュニティにより告発されている。同制作者が公開していた複数Modに、悪意ある挙動が含まれているというのだ。

記事にも同様の説明がある通りですが、動きを封じられたHoly Water氏は「I found Colossal Order Keylogger(私はコロッサルオーダーのキーロガーを見つけた)」とアカウント名を変え、Avanya(Samantha Woods氏)を名指しして批判するプロフィールを公開しています。

I am under currently the victim of a campaign of hate orchestrated by Avanya, Community Manager for Colossal Order, who is able to wield an army of easily manipulated trolls to spew hate at me. Avanya has banned me until monday after arranging for a “news” release, so you trolls can perform a public lynching, without me being able to respond, due to the ban. Nice. “I silence him, you guys beat him”. Classic World of Warcraft strat, avanya, Queen of the Trolls!

私は現在、Colossal OrderのコミュニティマネージャーであるAvanyaによって組織された憎悪のキャンペーンの犠牲者です。彼は簡単に操作できる荒らしの軍隊を操り、私に憎悪を吹きかけることができます。Avanyaは「ニュース」発表の手配をした後、月曜日まで私を追放したので、あなた方荒らしは公開リンチを行うことができ、禁止されているために私は応答することができないのです。いいね “私が彼を黙らせ 君達が彼を倒す” World of Warcraftの古典的手法だ アバニャー トロールの女王!(DeepL翻訳)

I’m accused of uploading malware, but Valve cannot find it. The “respected modders” cannot find it, yet they make up stories, and the trolls gobble them up.

マルウェアをアップロードしたと訴えられていますが、Valveはそれを見つけることができません。尊敬するモデラー」も見つけられないのに、話をでっち上げて、荒らしがそれを食い物にする。(DeepL翻訳)

Where is the malware, trolls? Think a little, don’t be Avanya’s Tools!

マルウェアはどこにあるんだ、荒らしども?少しは考えろよ、Avanya’s Toolsになるな!(DeepL翻訳)

Colossal Order’s Keylogger

I will shortly make public details on the keylogger that Colossal has built into Cities Skylines, exfiltrating your data to Paradox Online Publishing Services ( pops_api.dll , that’s the malware I’m not supposed to talk about)

コロッサルオーダーのキーロガー

ColossalがCities Skylinesに組み込んだキーロガーの詳細を近日中に公開します。(DeepL翻訳)

筆者の意見(削除後に執筆)

この件について、筆者から言えること。

他人の努力を見下すようなことはしてはいけない

人と無駄に敵対することは余り賢いことではありません。

必要な敵対は必要なのですが、論理がしっかりと立っていなかったり、自分が人と敵対することを不用意に行っているように、第三者に印象を与えてしまうと、敵対を吹っ掛けた側の程度がしれてしまいますね。

今回の場合であれば、人様が作ったMODのことを否定して侮辱するようなことをしてしまうような行動もまた、彼の程度がしれてしまう要因の一つになったのではないでしょうか。

他人の努力を見下すようなことは、自分の評価を下げる要因の一つに十分なりえます。

意見の多様さを認め、相手の意見を尊重する

人生経験が長い人であるほど共感してくれると思いますが、人間の考え方は実に十人十色なものです。昨今は多様性が叫ばれる社会が構築されつつあることからも、人間の考え方が実に多様なものであるかは明らかなものでしょう。

よって、自分の意見が必ずしも他の人の意見と同じではなく、その人もまた彼の考えの中で最も正しい、最も都合の良いと思う意見をしているに違いありません。その中で意見が相対することもあるでしょう。しかしそれを建設的に指摘するならまだしも、罵倒したり否定するようでは、相手のことを尊重しているようにはとても感じ取れません。

“Don’t believe the conspiracy enthusiasts.”(陰謀論者に耳を貸すな。)

まず一つは、NExt2のコメント欄でどなたかが彼に仰っていたことを引用する形で。

対処に困った時は、一旦無視することも大事かもしれません。

うそはうそであると見抜ける人でないと(MODを使うのは)難しい

今回の場合は、NExt3の開発が行われた理由は「NExt2のサポートが終了していて、AirportsDLCによって、NExt2の各種バグが発見されたため」とされていましたが、少なくとも筆者の中で、この理由の信憑性が一気に薄くなりましたね。

いやでもModderが嘘ついててもユーザー的には普通に気付かないよね??(多分同じ状況に置かれたら筆者もわからんと思います)

とはいえ疑ってかかるのは大事なことだと思います。初めて見た作者からのMODならリリース後すぐにサブスクライブしない、とかね。

自己責任の範疇を逸している

筆者がMODを紹介するときは、必ず「MODの使用は自己責任で」という旨を話していると思います。

これはMODの仕様をしっかりと理解して、正しいMODの用法用量を守って、MODコミュニティに迷惑を掛けないように、といった意味があります。こうすることでシティーズのクラッシュを未然に防いだり、既知のエラーメッセージを問い合わせてしまったりということが無い、MOD開発者・コミュニティに迷惑を掛けない目的があります。

しかし今回のNExt3始め各種MODについては「自己責任」の範疇を逸して、シティーズのクラッシュが可愛い程度には、危険なものであったことは間違いありません。

ユーザー個人の危機回避を周知する身として、注意の限界を感じる事案でした。


一応MODのURLは控えておきますが、改めて、サブスクライブすることを強く非推奨します。

Harmony2(redesigned)

Steam Workshop::Harmony (redesigned; 2.2 update available, see inside)

Traffic Manager

Steam Workshop::Traffic Manager (Curated TM:PE version 11.6.4.7-HWC)

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